日本降伏受諾50周年記念メダルの概要
1995年発行の「日本降伏受諾50周年記念メダル」は、米国フリーメイソン南部管区（スコティッシュ・ライト33階級）の最高評議会が発行したものです。
配布対象はメイソン会員や退役軍人で、表面には「WWII Victory – 50th Anniversary」「Accepts Japanese Surrender」と刻まれ、マッカーサー将軍と降伏文書に署名する日本代表が描かれています。
裏面はフィリピン上陸作戦の場面です。
発行元フリーメイソン33階級とその狙い
このメダルは単なる記念ではなく、戦勝国の「正義」を物語化し、退役軍人の名誉保持や啓蒙という名目で作られました。
特に注目すべきは発行元がスコティッシュ・ライト33階級である点です。
ここには銀行家、軍需産業家、政治家といった戦争を動かす側の人々が多く所属し、彼らにとって記念メダルや記念碑は「戦争を正義の物語に変換するPR資産」でした。
戦勝国が作り上げた「正義」の物語
戦後の経済再建においてもGHQの政策や復興支援は、国際金融ネットワークが利権として管理し、「戦争に勝った＝文明を救った」という物語を国際的に刷り込むために利用されました。
このようなフレーミングは、メダルだけでなく映画やTV番組、記念碑などを通して繰り返し伝えられています。
1995年の地政学とメダルの意味
特に1995年当時は、米国のアジア戦略が揺らいでいた時期でした。
日本では米兵による少女暴行事件や村山談話による歴史認識の転換、フィリピンではミスチーフ礁事件による米比軍事再接近、米国ではクリントン政権が冷戦後のアジア戦略を再構築する最中でした。
このメダルは、米国が戦勝国としての「正義」を再強調し、覇権を正当化するためのPR装置だったと考えられます。
戦後80年の今に伝えるメッセージ
こうした背景を踏まえると、このメダルは歴史的記念品であると同時に、戦争を作り美化する仕組みを象徴する存在だといえるでしょう。
コインを語り直すことは、その裏に隠された物語を供養する行為でもあります。
まとめ
1995年にフリーメイソン33階級が発行した記念メダルには、戦勝国の「正義」を強調する意図があった
メダルは単なる記念品ではなく、戦争と復興を物語化するPR装置として機能した
戦後80年の今こそ、誰が戦争を作り美化してきたのかを問い直す必要がある
参照
コメント