今回はちょっと基本に戻って、“みんな大好き龍コイン”特集です٩(ˊᗜˋ*)و
19世紀末、アジアで次々と登場した「龍」を描いた銀貨たち──
それは単なる装飾ではなく、**文明開化と列強プレッシャーの中で生まれた“東洋の自己主張”**でした。
日本、中国、アジア各地で“龍”が貨幣に現れた理由をたどると、
国家戦略・信仰・アイデンティティが重なり合う、壮大なストーリーが見えてきます🪙✨
🇯🇵日本が先駆けた「龍銭」
1871年の新貨条例で誕生した「竜銀(1円・50銭)」🐉
開国直後の日本は、西欧列強に対抗し“文化的威信”を銀貨に刻み込みました。
龍と旭日は、庶民流通に国家権威を刷り込む近代戦略。
さらにメキシコ8レアル銀貨の重量・品位をモデルにし、
国際貿易で信用される通貨を狙った設計でした⚓️



🇨🇳清朝の“龍解禁”──光緒元寶
中国で龍モチーフが登場するのは日本から18年遅れの光緒年間。
理由は、**龍が皇帝専用の神聖シンボル(禁紋)**だったから。
庶民が使う貨幣に刻むのはタブー。
しかし列強の圧と貿易実務の必要から“龍銀”を解禁。
以後、各地で多様なデザインが誕生しました👇
- 新疆:アラビア文字+龍 → イスラム圏へのアピール
 - 奉天(東北):満州文字+龍 → 清のルーツ強調
 - 四川:ルピー単位 → インド貿易対応
 - 北洋:英語併記「PEYANG ARSENAL」 → 西欧との通商意識
 
それぞれの龍が“地域アイデンティティ”を背負っているのが面白い!
🌍なぜ“銀貨”が国際通貨だったのか?
16世紀以降、メキシコの【8レアル銀貨(ドル銀)】が
世界中に流通したことが始まり。
清朝は茶・絹・陶磁器の輸出で外貨が流入。
ヨーロッパ商人はメキシコ銀を持ち込み、
“銀本位の大清”は外貨依存に。
日本はこれに対抗し、国産銀で独自通貨体制を構築。
つまり“龍銀”は経済的独立宣言でもあったのです。
🐉龍の起源と象徴
龍の原型は紀元前5000年、紅山文化の「玉猪龍」まで遡ります。
農耕と雨の恵みを司る存在であり、
やがて「天命の象徴」「天子の印」となり、
東洋文明の宇宙観そのものを象徴しました。
- 🌊 水・雨・河川=命の循環
 - 🌌 天と地をつなぐ存在=宇宙と秩序の象徴
 
日本が龍を貨幣に刻んだ時、
そこには5000年の“龍コード”が流れていたのです。
🎯まとめ
龍とは、単なるモチーフではなく
《東洋的アイデンティティ》そのもの。
19世紀、西洋の鷲や女神像が通貨にあふれる中、
アジアは“龍”を掲げて自己を再構築した。
そして今、21世紀の“龍銀ブーム”は
ドル基軸の揺らぎと金融資本主義の行き詰まりに対し、
**「銀という実物資産」+「龍という精神的象徴」**の両面価値を求める流れなのかもしれません。
実物と物語の二重価値を備えた龍コイン。
資産であり、文化であり、祈りの記録──
今日も“龍”は、私たちに何かを語りかけています🐉✨
✴️3ポイントまとめ
1️⃣ 龍コインは“近代国家のアイデンティティ表現”
2️⃣ 銀貨=国際通貨の基軸。龍銀は独立通貨の象徴
3️⃣ 現代の龍銀ブーム=実物資産+東洋精神の再評価
引用元

  
  
  
  

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