👑人目に触れさせてはいけない王??シャルル六世〜エキュドール(金の盾)👑

店主のつぶやき

TLCはじめてのアンティークコイン催事
【古銭ラボ in 寛永寺】いよいよ今週土曜です🌸

駅からのMAPを作りました!
上野公園内🐼西郷隆盛像を過ぎて、不忍池に向かうと右手に「月の松」が目印です。

当日は、店頭未陳列の金貨・銀貨を多数持参予定😇
例えば、こちら👇


🟨1380-1422年🇫🇷シャルル6世時代のエキュドール(金貨)

この金貨が発行されたのは──
フランス王位をめぐる英仏百年戦争の真っ只中。

時代的にはジャンヌ・ダルクが登場する少し前。
国家も宗教も、そして王家も“正統性”を争っていました。


⚔️「神に選ばれし王」VS「もう一人の王」

英仏両陣営はそれぞれがこう宣言しました。

「我らの王こそ、神に認められし正統な王である!」

その主張の象徴こそが金貨のデザイン
ところが──このエキュドールには、
なぜか国王の肖像が描かれていないのです🤯


🕯️肖像なき金貨、その理由

本来、王の顔は“絶対的な権威”の象徴。
しかし、シャルル6世は即位後まもなく**精神錯乱(狂気)**を発症。
「自分はガラスでできている」と恐れ、
人に触れることすら拒むようになったと伝わります。

╱ 格好の宣伝ツールになるはずの金貨には
「王の顔」が描かれないという不自然さ ╲

王の狂気を隠し、王権の正統性を守るため──
肖像をあえて消した“沈黙の金貨”。
この静けさに、当時の王家の苦悩がにじみます。


💔王妃イザボーと“魔女の烙印”

さらに王妃イザボーも、権力闘争の中で“魔女”と呼ばれた存在。
ジャンヌ・ダルクと同じように、
中世という時代の混沌に翻弄された女性でした。

王と王妃、そして民衆──。
この一枚には、信仰と政治と狂気が絡み合う人間ドラマが刻まれています。


🪙古銭ラボで体験する“歴史の手触り”

コインの意匠や鋳造背景にも想いを馳せる。
『古銭ラボ』では、そんなドラマティックな雑談と出会いをお楽しみください💓

📍今週土曜、上野公園・寛永寺で。
出会う人をワクワクさせるコインたちが、
あなたをお待ちしております🪙

参考

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