【ショーケース裏のコインたち】仏領インドシナ(コーチシナ)1885年

03近代

今回ご紹介するのは、19世紀末の仏領インドシナで発行された小型銀貨の1枚です。
当時の東南アジア通商の事情や、造幣局ごとの役割が色濃く反映されたタイプで、
現在では見かける機会が限られるコインとして知られています。

このコインがどんな背景を持ち、どのような特徴があるのか。
以下でポイントをまとめていますので、ぜひご覧ください。

仏領インドシナ(コーチシナ)
サイゴン造幣局
1885(シリーズ最終年)

10セント銀貨
銀品位 .900
重量 2.72g

東南アジア圏の経済・通商にフランスが割って入るための”信頼を見せつける”高品位小型銀貨。
中華系商人に向けた銀本位対策。

希少指数:59
国内ではほぼ流通しなかった。
福建(華僑)
商人らによる溶解ロスが多いため、残存数はかなり少ないと思われる。

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