コインはただの「お金」ではありません。
古代から現代に至るまで、そこには支配者の哲学や思想、時に秘密結社のシンボルが密かに刻まれてきました。蛇や星、握手、リボン…。一見すると単なる装飾のように見えるモチーフも、実は人類史の裏で受け継がれてきた“思想コード”なのです。
本記事では、グノーシス思想・ヘルメス主義からフリーメイソンや金融資本主義との関わりまで、コインを読み解く上で欠かせない「隠されたメッセージ」を徹底解説します。
コインは「思想」を運ぶメディアだった
コインに描かれる”思想コード”一覧 見た目はただの装飾。実は古代から「支配者の哲学」や「思想メッセージ」が、さりげなく刻まれてきたのが貨幣の歴史。
その背後には、教科書では絶対に習わない【もう1つの世界観】がある
アンティークコインともっと仲良くなりたい人向け解説です
グノーシス思想とヘルメス主義の基本
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重要!
グノーシス思想
BC1c-AD3c頃に体系化された思想。世界はニセの創造主によって造られた“仮の世界”であり、真の救いは内なる叡智(gnosis)から得られる!…って哲学体系。
天文学・建築・数学・象徴などから宇宙の構造を読み解き【選ばれし者だけが“真の神”に至るための鍵を手にする】って思想
「真の神は別に存在する」という考えは、正統派キリスト教からは異端として迫害されながらも、その火は地下で密かに生き続けた。
ヘルメス主義
グノーシスと同時代にエジプト・アレクサンドリアを中心に形成された思想体系。古代エジプト神トートと、ギリシア神ヘルメスが習合して生まれた《ヘルメス・トリスメギストス》がシンボルとなる。
宇宙の対応原理(対応・振動・極性など)を信じ、《錬金術》《神秘学》《言霊》などに通じる。
神を外に探すのではなく、自分の内に“神性”を見出す…という意味で、グノーシスと親和性が高い。
コインによく出てくる“秘密のモチーフ” ▶︎「知る人ぞ知る」意味をまとめるよ
コインに刻まれる秘密のモチーフ一覧
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蛇:知恵、再生、禁断の知識。創世記において「真実を与える者」として。
万物を見通す目&ピラミッド:全てを見つめる“監視する神”の象徴
ケーリュケイオン(翼と蛇の杖):ヘルメス神の杖。医術・商業・錬金術を司る“導き”と“変容”の力の象徴
松ぼっくり:松果体=「第三の目」の象徴。霊的覚醒や内なる神性への目覚めを暗示
握手:契約、誓い、血盟。密かな約束や結社的な同盟の暗示
リボン:二つのもの(陰と陽、生と死など)を結ぶ力。統合・錬金術的結合を意味する。
矢や槍:方向性や意志、処罰・覚醒の一撃を象徴
星:天界の力、運命、導き。宇宙法則の象徴
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教会との対立と地下に潜った思想
ローマ帝国・カトリック・ハプスブルク家などと水面下で対立し続けた理由は…?
▶︎ カトリックは「神は外にいて、教会がつなぐ」と教える。
グノーシスは「この世界は偽の神(=デミウルゴス)が作った監獄。ほんとの神は内なる叡智を通じてしか辿り着けない」と考える。
▶︎ 教会は「これが正しい教え!」と、中世にかけて制度化していく中で、グノーシス派は「真理は自分の内側から気づくもの」と反発。 →異端として焼かれたり、隠れたり、《秘密結社として地下に潜っていく》ことになる
商人・金融と思想コードの結びつき
商人や交易、金融との関係
▶︎これらのグノーシス╱ヘルメス的な思想は、国家の権威よりも「個人の叡智」や「越境する力」を重んじた商人たちとは、バツグンに相性がよかった。課税逃れもしたいしね!
商人=国境や宗教を超えて価値を届ける存在
海洋民族フェニキア人=神バアル信仰とヘルメス主義的宇宙観を持つ
遠距離交易=神殿や王より“約束・信用”が重要に(握手やリボンの意味)
▶︎こうして今日に至るまで、金融資本家が秘密結社╱グローバリゼーションのメンバーやパトロンになっていく…というわけなのです
▶︎「ミントや銀行」「鉱山や鋳造」を彼らが抑えていることも多いので、神秘コード盛り盛りのコインが、時代のキーポイントで生まれたりする…というわけ
アメリカのドル札とかも有名!
秘密結社・フリーメイソンとの関係
▶︎多くの秘密結社は、グノーシスやヘルメス主義を継承した「知のネットワーク」。神の名の下に作られた秩序の“裏”に、もう一つの秩序を構築しようとした。
自由・平等・友愛という「三位一体」原理(でも宗教や国家より個の尊厳を重視)
階層的に“知”が伝えられ、表層には現れない深層構造がある
象徴を使ってメッセージを“流通”させる(=コインや建築がツールになる)
金融資本主義との関係
▶︎貨幣とは“信用”を可視化したもの。つまり「信じさせる術」=ヘルメス的魔術。金利や時間価値を扱うことは「未来を操作する」こと
国家を超えて動く金融勢力は、しばしば“神殿を壊した商人”として表現される
▶︎現代の金融エリートにも、密かに“ヘルメス主義”をルーツに持つ者が少なくない
彼らはコインで何を訴えているのかー?
コインに隠された「支配者のメッセージ」
▶︎支配者の顔だけでなく「見えない支配者(神・思想)」も描かれている
あえて“気づく者だけが気づく”象徴を散りばめる
目覚めよ、真の神を思い出せ──というグノーシス的メッセージが隠れている
「我々こそがこの世の仕掛け人だぞ?」という意思表示もある
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ポイントまとめ
- コインは「貨幣」以上に、思想や哲学を刻むメディアだった
- グノーシス思想・ヘルメス主義が、秘密結社や金融の基盤に影響
- 蛇・星・握手などのモチーフは「見えない支配者のメッセージ」
引用元
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