1747年、バイエルンの宮廷でひっそりと鋳造された結婚記念メダル。
祝福の象徴に見えるその1枚には、実は「王が供物とされた」という背筋の凍る物語が隠されていました。
万物を見通す“神の目”、ピラミッド、謎めいたラテン語銘文――。
それはイルミナティ誕生の29年前、バイエルンという土壌にすでに仕込まれていた“新しい秩序”のサインだったのです。
表向きは華やかな婚姻、裏側では啓蒙思想と秘密結社の影。
このメダルを読み解けば、18世紀のヨーロッパに潜んでいた「王権と思想のせめぎ合い」が浮かび上がります。
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1747年バイエルン結婚記念.925メダル
【全知全能の目、供物として捧げられた王】イルミナティの誕生
《鑑定枚数1枚》のプライスレスな1枚
店主が垂涎しながら選んだこちら……を深読み紹介したいがために、あえて前回の長いpostを書きました
ババリアすなわちバイエルン。
秘密結社として名高い「イルミナティ(正式名称:バイエルン啓明結社)」は
わずか29年後にこの地で誕生するーー
《啓蒙王マクシミリアン3世は、どう利用されたのか?》
さて今日は、陰謀うずまく18世紀のバイエルンに出かけましょう
コインデータとデザインの特徴
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コインデータ
婚姻記念メダル(5ダカット相当銀貨)
1747年 ミュンヘン宮廷造幣局╱Franz Andreas Scheg作
バイエルン選帝侯マクシミリアン3世とマリア・アンナ・フォン・ザクセンの結婚を記念
非流通(記念メダルとして宮廷・外交向けに鋳造、発行枚数不明)
素材/等級:Silver.925╱PCGS AU58鑑定1枚のみ
表:君主と妃が、重なりながら左右対称に並ぶ構図
ウラ:万物を見通す目、ピラミッド、銘文 “BENEDICAT VOS OMNIPOTENS DEUS DE COELIS DESTRAT ET CAPIT” =「全能の神が、天よりあなたたちを祝福せんことを」


▶︎ここでいう「あなたたち」とは誰?何のためにこのデザインになったのか…?に注目すると、”王室乗っ取り”激ヤバ背景が見えてくる
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マクシミリアン3世と“供物の婚姻”
マクシミリアン3世とは
バイエルン選帝侯マクシミリアン3世(1727–1777)は、合理主義と信仰を両立させた“啓蒙専制君主”として知られる。
ザクセン家のマリア・アンナとの政略婚で王朝連合を狙うも、子ができず王統は断絶。
婚姻記念メダルは表向き祝福、だがバイエルン継承戦争を呼び込む“象徴の序章”でもあった……
バイエルンが秘密結社の温床になった理由
バイエルンの特異性と「秘密結社の温床」構造
▶︎本来ガチガチのカトリック圏だったバイエルンなのにこの時期、なぜか「啓蒙」と「神の目」だらけになっていた。
つまりは《グノーシス主義》が、王家とカトリックを内部から侵食していた。
▶︎主な理由は、インゴルシュタット大学。イエズス会支配と反動により秘密結社が育つ
同時に、ミュンヘン造幣局は元々が石工ギルド系=フリーメイソン的構造があった。このメダルをデザインした
つまり、フリーメイソンリー誕生前夜の思想ネットワークが“ババリアのメダル”に仕込まれ始めてた…!王立ミントの彫刻師Franz Andreas Schegも…… 銘文に描かれた”祝福されるあなたたち”とは
夫妻ではなく、実は『選ばれし我々』のことだった説
▶︎この希少なメダル1枚から分かることは……
【”神の目”をしれっと使うことができるフリーメイソンは王権よりも既に強く、かりそめの王家はその構図の隠れ蓑になったその土壌こそがイルミナティの発祥地になったということ】
(もちろんイルミナティはその後、現在まで、歴史の裏側で……おっと誰か来たようだ)
グノーシス的視点で読み解く「王=供物」説
ちなみにグノーシス的に読み解くと、このメダルのもう1つのポイント。それは【王が供物になった】という点。
・メダルに描かれた“万物の目” → 彼は“見られた者”として、象徴構造に組み込まれた生贄
・子が生まれない婚姻「象徴として捧げられるが、“生命”は継がれない」=“象徴の器”
つまり、実際のマキシミリアン王は「祝福される者」でなく、実は見張られている器であり“啓蒙思想の祭壇に捧げられた生贄”だったのかもしれない。彼はその後、防げたはずの天然痘(ワクチン普及し貴族の多くは打っていた)で”突然死”する。
それは【グノーシス主義行動派ガチ勢】イルミナティ結成の翌年だった……。 ⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆
このメダルが物語る18世紀の新秩序
まとめ このメダルを一言で言うと……
「バイエルン王家という形式の中に、イルミナティ的ロジックが侵入し始めた瞬間を象徴するメダル」 「そして王自身もまた“見られる者”として、祝福と監視の板挟みにあった」
マクシミリアン3世は、“理想の王”を目指して国をまとめようとした。
でもその生き方や結婚(メダル)は、じつは新しい時代のために“そっと捧げられた”供物的な存在だったのかもしれない。
神の目が光る記念メダルと、子を残せなかった事実。
そしてイルミナティが生まれた翌年に、突然この世を去ったこと――
すべてが、「彼は自分の知らないところで、 新しい秩序のための“見えない役割”を演じさせられていた」ことを物語っている。
記事の要約ポイント3つ
- 婚姻記念メダルの裏側 ― 子を残せなかった婚姻が、バイエルン継承戦争の火種となる象徴だった。
- 神の目の意味 ― フリーメイソン的モチーフが王権を超え、イルミナティ誕生の土壌を示している。
- 王は供物だった ― マクシミリアン3世は祝福される存在ではなく、新秩序のための“象徴的な生贄”と読み解ける。
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