古代ローマ銅貨みたいな粗雑さ…すごくない?
16〜17世紀のマラヴェディス銅貨(スペイン)🇪🇸


初見だと、
「え、これ古代ローマの銅貨じゃない?」
って思うレベルの粗雑さ。
でもこれ、
ガチで近世ヨーロッパの貨幣です。
すごいでしょ?😆
大航海時代なのに国内は貨幣不足という矛盾
当時のスペインといえば──
⚓️ 大航海時代
🌎 アメリカ大陸の植民地開拓
ポトシ銀山をはじめ、
植民地からは銀が大量に産出されていた時代です。
……が。
実は国内は、
慢性的な貨幣不足に陥っていました。
スペイン国内で起きていたこと
- 📍 いわゆる「メキシコ銀」は
植民地開拓と交易で商社・商人の手に渡り、
最終的に国際金融資本へ吸い上げられる - 📍 国内には富がほとんど還元されず
国民は常にカネ不足(国に干されていた) - 📍 王家と宗教に振り回される
終わりなき戦争👑 - 📍 庶民は粗悪な銅貨を
《秤量貨幣》として使い回すしかなかった
まさに、
帝国なのに庶民は極貧という地獄構造。
フェリペ3世〜フェリペ4世時代のカオス
このマラヴェディス銅貨が使われていたのは、
フェリペ3世〜フェリペ4世の時代。
ここがまた灼熱🔥

何が起きていたかというと…
- 貴重な銅貨は
→ 地方で再鋳造されたり
→ 重量調整のために千切られたり
→ 再刻印されたり - 12マラヴェディスとして使われていたコインが
👉 受け取り拒否
👉 8マラヴェディスに格下げ
もはや
貨幣の信用が崩壊寸前。
国策に振り回され、
庶民が必死に生き延びるために
貨幣をいじり倒した痕跡が、
そのまま金属に刻まれています。
中世そのものが詰まったコイン
このマラヴェディス銅貨、
見た目は地味。
状態も悪い。
でも──
- 国家の失策
- 戦争と宗教
- 庶民の生活と工夫
全部が詰まった
「中世そのもの」みたいなコインなんです💓
今なら、
こういう子たち、
お店に色々あります。
フェリペ沼という名の修行コイン
……ちなみに。
この手のコイン、
特定がめちゃくちゃ大変。
個人的に
このジャンルを
「フェリペ沼」と呼んでます😆
三本の指に入る修行系コイン
- 古代ローマのビロン貨(磨耗が著しい)
- タイのラーマ9世現代バーツ(バリエ沼)
- スペインのマラヴェディス銅貨(今回の子たち)
全部、
「わかるようになるまでが修行」笑
でもだからこそ、
ハマると抜け出せないんですよね。
まとめ|マラヴェディス銅貨は庶民の叫び
この記事のポイント
- マラヴェディス銅貨は16〜17世紀スペイン庶民の生活そのもの
- 銀は国外へ、国内は貨幣不足という構造
- 再鋳造・切断・再刻印は生き残るための知恵
- 見た目以上に「情報量が多い」コイン
派手さはないけど、
一番リアルな歴史が刻まれた銅貨。
気になる人は、
ぜひ実物を見てほしいやつです🪙
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