今日の推しメンはこちら。
革命前のキューバ、1948年20センタボ銀貨。
銀品位90%、重量5g、直径23mmの流通銀貨です。
実は1948年って、キューバにとって少し特別な年。
この年、キューバでは中央銀行設立のための法律が成立しました。
実際にBanco Nacional de Cubaが業務を開始するのは1950年ですが、1948年はキューバが独自の中央銀行制度へ動き始めた節目の年でもあります。
╱
最近、次の《カントリーリスク》として
話題になることも多いキューバ。
今なお国民生活に影響を与える停電や経済問題。
長年続く経済制裁の影響も深刻です。
╲
そこで気になるのが、
「なぜキューバは、これほど長い間国際社会、とりわけアメリカとの対立を続けているのか?」
ということ。
単に、
「社会主義国だから」
だけなのでしょうか。
国際金融から距離を置くキューバ
現在のキューバはIMFに加盟していません。
もともとはIMFの原加盟国のひとつでしたが、1964年に脱退しました。
また、現在のBIS(国際決済銀行)の加盟中央銀行一覧にもキューバ中央銀行は含まれていません。
そこで一部では、
《国際金融システムから一定の距離を置き、国家主導の金融体制を維持している国》
というキューバの特殊性に注目する見方があります。
そして、
「そうした金融面での独立性も、キューバが長年国際的圧力を受けてきた背景のひとつなのでは?」
という説もあります。
もちろん、
これが直接の原因だと証明されているわけではありません。
ただ、少し気になる視点ではあります。
革命前のキューバ
革命以前のキューバは、
砂糖生産を中心としたプランテーション国家でした。
形式上は独立国でしたが、経済面ではアメリカとの関係が非常に強く、砂糖を中心とする輸出依存型の経済でもありました。
つまり、
米ドル経済圏と強く結びついた国。
その一方で、国内では政治腐敗や汚職、貧富の格差などの問題が深刻化していきます。
そして1959年。
フィデル・カストロらによるキューバ革命が成功します。
革命後は、
外国資本への依存から離れ、
「国家による独立的な経済運営」
へと大きく方向転換していきました。
中央銀行制度も、その流れの中で大きく変化していきます。
1948年の銀貨を見ると面白い

そう考えると、この1948年20センタボ銀貨は、
まだ革命前。
つまり、
「アメリカ経済圏と強く結びついていた時代のキューバ通貨」
です。
そして革命後は、
「国家主導で金融・経済を管理する体制」
へ。
同じ「キューバの通貨」でも、
革命を境に、その背景にある金融思想は大きく変わっていきます。
そしてここから、ちょっとオカルト金融の話。
シリア、イラク、イランなど、
近年アメリカや西側諸国と強く対立してきた国々を見ていくと、
国家が金融や資源を強く管理しているケースが多いのも事実です。
では、
《国際金融からの中央銀行の独立性》
という要素にも、
何らかの思惑やステークホルダーが絡んでいるのでしょうか。
それとも単なる偶然なのでしょうか。
少なくとも、
「全部ただの陰謀論」
と一言で片付ける前に、
国際金融、資源、通貨、外交をセットで見てみると面白いかもしれません。
……
おっと、誰かが来たようだ。
TLCの守護神
そしてキューバといえば、やっぱりこの人。
チェ・ゲバラ。
ゲバラが描かれたキューバの通貨は、
常に店主の背中からTLCを見守ってくれている、
当店の守護神です。
こちらは、お客様からお譲りいただいた展示品。
革命前の1948年銀貨と、革命後のゲバラの通貨。
2つを並べて見ると、
キューバという国が通貨とともに歩んできた激動の歴史が、ちょっと見えてきます。

3ポイントまとめ
- 1948年20センタボ銀貨は、革命前のキューバで流通していた銀90%のコイン
- 1948年はキューバで中央銀行設立が法制化された節目の年で、1950年にBanco Nacional de Cubaが業務を開始した
- 革命後のキューバは国家主導の金融体制へ移行し、現在もIMFやBISの枠組みとは距離を置いている
参考ブログ
https://x.com/TLC_ameyoko/status/2037156742296199325



コメント